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【書評】「足指のばし」 〜 足は健康の土台!一生ラクに歩くための"ゆびのば体操"とは?〜


今回は、「足指のばし」という本をご紹介します。

「膝が痛くて、曲げ伸ばしがツラい」
「体が重くて、動くのがだるい」
「腰痛、肩こりが治らない・・・」

若い頃には感じなかったそんな悩みがおありのあなた。

そんなあなたにぜひ着目してもらいたい体の箇所があります。

それが、「足指」です。


「足指を伸ばす。ただそれだけで、あなたの足腰は20歳若返る」と著者は説いています。

今回の動画では、その理由や足指を伸ばす体操などをご紹介したいと思います。



<著者>

みらいクリニック院長の今井一彰先生(いまいかずあき先生)です。

全身の痛みや不調は足指が原因であることを発見し、足元からの健康づくり「足育」を提唱。
現在まで1万人以上の患者さんの足と足指を診察されています。



■足指が伸びているかチェックしてみよう!

まず最初に、ご自身の足指をチェックしてみましょう。


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このような末広がり型が、本来の力を十分に使える理想的な足の状態です。






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こちらの右側の足は、小指が曲がっていたり、小指の爪が小さく潰れている状態です。
これは生まれつきではなく、靴やストッキングなどで足指が圧迫されて血流が悪くなり、爪に栄養が回らないことが原因で、注意が必要な状態です。

そして、小指も親指も内側に寄っている左側の足の状態は、いずれ歩けなくなる可能性があり危険な状態だと今井先生は注意を促しています。


ただ、もしあなたの足がこういった足の状態だったとしても、あとで解説する体操を習慣にするなど、日々の心がけで予防や改善も期待できますから、決して諦めないでくださいね。



■小指の崩れが姿勢の崩れにつながる

先ほどの末広がり型のように、足指がしっかりと地面につき、接地面積が広がることで踏んばる力が生まれ、体をしっかりと支えられるようになります。

その足指の中でも、「特に安定のカギとなるのが「小指」です」と今井先生。

以前のコラムでもお伝えしましたが、小指がゆがんだ状態では足元が踏ん張れず、膝痛やO脚などの原因になり得ます。

小指は、姿勢をいい状態に保ち、体を安定させるストッパー的な役割を果たしているわけです。



■全身の不調を生み出す小指のすき間

「足指がゆがむと、徐々に足の機能も衰えていきます」と今井先生。

実際に、足腰の不調を訴えてこられた今井先生の患者さんの9割に小指の変形いわゆる内反小趾が認められたそうです。


スクリーンショット 2022-03-07 10.20.20.png


このように定規などを足の外側に当ててみて、定規と小指の間に5ミリ以上の隙間ができていたら内反小趾の可能性があります。

一度ご自身の足をチェックしてみてくださいね。



■3つのアーチを支える大切な小指の存在

「足指がまっすぐ伸びることで、足裏の接地面積が広がり、よりアーチが安定します」と今井先生。

足はカメラの3脚のように、3つのアーチ構造でできているため、体が安定し、バランスよく歩くことができます。

また、3つのアーチにより、歩く、走る、飛ぶ、ひねるといった複雑な体の動きを柔軟にコントロールしたり、衝撃を受け止めたりすることができるわけです。

このように重要な足のアーチをより安定させるために、足指が左右に広がり、まっすぐに伸びている状態を保つ必要があるわけですね。



■ゆびのば体操

それでは、そんな足をいい状態に保つために、本書で紹介されていたゆびのば体操をご紹介します。(詳しくは上の動画をご確認ください)


スクリーンショット 2022-03-01 9.09.54.jpg



まずイスに座って片足を太ももの上に乗せます。

つづいて、足指の間に反対側の手の指を入れ、ふんわりと優しく握ります。

手の指を根元まで差し込んだり、力強く握ったりしないようにしましょう。

足の裏側をやさしく伸ばし、5秒キープします。

このときも強い力で曲げたりしないようにしましょう。

その後は、足の甲側をやさしく伸ばし、5秒キープします。

ゆっくりじんわりと伸ばしましょう。

以上が片足の1クールになります。


<ゆびのば体操の方法&注意点>

・上記の1クールを片足15〜20回
・時間にすると両足で2〜3分、しっかりやっても5分でOK
・力を入れすぎたり、曲げすぎないこと
・軽〜い力で十分
・手首を曲げないよう、まっすぐ伸ばすのもポイント
・あくまで優しく、5本の指すべてを気持ちよく伸ばしてあげましょう
・指はすぐに元の状態へ戻ろうとして、効果は長続きしない
・だから毎日行うことが重要!
・歩く前と帰宅後、寝る前、入浴後など、細切れに分けて行なったほうが効果的
・忙しかったり面倒な人は1日1回でも大丈夫



ゆびのば体操で足指を伸ばした後は、ゆっくりと歩いてみましょう。
狭い歩幅で、ひざから下を使うイメージで、すべての足指で地面を軽く押すように歩いてみましょう。

いかがでしたか?

こちらもぜひ試してみて下さいね。


<さいごに>

足は体を支える大切な土台です。

その足の中でも、足指がいかに重要かということが、本書を読むとよくわかります。

今回ご紹介した「ゆびのば体操」を毎日続けることで、日頃から足指をしっかり使って立ったり歩いたりすることができますし、結果的に全身の健康にも役立つはずです。

本書では、「ゆびのば体操」以外にも、靴の選び方や靴下の重要性についても解説されていました。
健康的な足を保つために靴や靴下が果たす役割もとても大きいです。

もし興味がおありの方は本書で紹介されていたゆびのば5本指ソックスや、当店でご案内している5本指CSソックスをぜひ試してみて下さいね。


ということで、今回の話は以上です。


■足指のばし(amazon)




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