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【解説】歩くために必要な「足のアーチ」とは? 〜 新しい足のトリセツ#2 〜




今回は、前回に引き続き、「新しい「足」のトリセツ」という本をもとに、歩くために必要な"足のアーチ"について解説したいと思います。


まず前回の復習ですが、

健康寿命を延ばすためには、歩く力を維持することが重要で、そのためには、アキレス腱の柔軟性が大事だということ。

そして、アキレス腱が硬いと歩く際に2つの問題が起こりうる、ということでしたね。

ひとつは、足のアーチに負荷がかかること、もうひとつは、足&脚の血流低下の原因になりうる、ということでした。

ヒトが歩くためには、その足のアーチが重要な役割を担っています。


<歩くための足には"アーチ"が必要>


私たちの足は平らではなくアーチ構造になっているため、全身の体重を支え、歩く時の衝撃を和らげることができます。

アーチの存在は古く、360万年前のタンザニア・ラエトリ遺跡で見つかったアファール猿人の足跡の化石には、すでにアーチがあった痕跡が見られたそうです。
人類が360万年前から二足歩行をしていた証しとされています。

チンパンジーの足にはアーチがないためヒトのように長く歩き続けることができませんが、その代わり、親指が離れていて、木の枝を掴んだりするのに適しています。(※イラストなどの詳細は下部の動画をご参照ください)

ヒトの足にはアーチがあり、このように親指が小さく、ほかの指と平行に伸びているため、地面を蹴って前に進むことができます。

つまり、ヒトの身体は歩くのに適した形に進化しているということですね。


<ヒトの足にある"3つのアーチ"とは?>

歩くのに適した構造をしているそのヒトの足には、内側のアーチ、外側のアーチ、横アーチと、3つのアーチがあります。

そして、加齢や運動不足などに伴い、この足のアーチは低下しやすくなります。

アーチが低下して機能しなくなると足の変形障害が起きやすくなったり、足が疲れやすくなったりします。


これが健康な足だと、足のアーチは歩いているときに、低くなったり、持ち上がったりと変化することで機能しています。

これはどういうことかと言いますと、

まず、足の接地時にアーチは沈み込み、足は柔らかい状態になって地面からの衝撃を吸収します。

そして、つま先で地面を蹴り出すときは、足はアーチ形状を取り戻し、硬くなることで、前に進む強い力を生みます。

このように、足のアーチが機能することで、ヒトは、身体への負担や衝撃を和らげたり、長時間歩き続けることができるわけですね。

足のアーチがいかに重要かということがこれでお分かりいただけたと思います。



<アーチを支える筋肉>

足や足首周り、ふくらはぎには多くの筋肉や腱、骨があり、それらが連動することで、足の機能やアーチ構造を支えています。

足の筋肉は、外在筋と内在筋に分かれています。

外在筋とは、主にふくらはぎや脛の筋肉を指し、足首を通過して足に付く筋肉になります。

例えば、後脛骨筋は、内側のアーチが過度に沈みこまないように引っ張り上げている筋肉です。

もう一方の内在筋は、足から始まり足に終わる筋肉で、足指の動きやアーチの調整のために使われます。

こういった小さな筋肉が果たす役割も意外と大きいので、ぜひその存在を覚えておいてくださいね。


前回ご紹介した「アキレス腱伸ばし」は、足のアーチを守るために最適な方法ですが、すでに外反母趾や足底腱膜炎など、足の悩みがあったり、より健康的な足を保ちたい、という人は、今ご紹介した足の筋肉を鍛えたり、ケアしたりすることが必要だと、著者は説いています。


次回は、「足の健康をたもつ4つのセルフケア」というテーマで、それらの筋肉をどのように鍛えたり、ケアすればいいのかということについて解説したいと思います。







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