遥拝(ようはい)っていう言葉をご存知ですか?
遥拝とは、直接神社や寺院に参拝できない場合に、遠く離れた場所から神仏のある方向に向かって祈りを捧げる行為のことだそうです。
僕は恥ずかしながら、最近初めてこの言葉を知りました。
富士山、白山、立山が日本の山岳信仰の中心となる霊山で日本三霊山と言われているそうで、江戸時代にはこれらの山を巡る「三禅定(さんぜんじょう)」が盛んに行われていたそうです。
そんな三霊山ですが、白山はこの夏歩いてきましたし、立山も来年歩きたいと思っていますが、富士山だけはこれからも遥拝のための山かなという気がしています。
なぜかは自分でもちょっとわかりません。
小さい頃からずっと憧れだったサッカー選手に街中で見かけても、あえて声をかけないのに似た感情かもしれません。(伝わりにくいですか笑?!)
とにかく、日本の山岳信仰の歴史は随分と長いですし、僕の遺伝子にしっかりと染み込んでいる気がしますね。
実際に山を登ったりしなくても、遥か遠くに見える富士山などの山々や、風にゆらめき息づく悠久の自然に思いを馳せて、心静かに手を合わせることは、僕たち日本人にとって、とても自然なことのような気がしています。
遥拝っていう言葉を知って、これからの山歩きがますます楽しみになりました。
ということで、
今回は、遠くから拝むこと、遥拝について、でした。

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