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【5分解説#1】老化予防とウォーキングの関係とは? 〜 病気の9割は歩くことで治る!part2 〜







今回から5回に分けて、以前ご紹介させていただいた「病気の9割は歩くだけで治る!」という本の続編にあたる「病気の9割は歩くだけで治る!part2」という本をご紹介させていただきます。

本書は、前作同様に、医者として兵庫県にあるご自身のクリニックで診療をしながら、数多くの健康本を世に出している長尾和宏先生が『歩くこと』をテーマにつづっている1冊です。

前作が出版された2015年以降、医学界では「歩くだけで病気が治る」「歩くことを習慣にすれば健康で長生きできる」ということを裏づけるエビデンスすなわち科学的な根拠が次々と出ているそうです。


例えば、歩けば、

抗酸化物質が増える 
ホルモンバランスが変わる 
寿命を左右する「テロメア」が伸びる
若さの源「テストステロン」が増える
腸内環境が良くなる

といったようなことです。

それらの情報をこの動画でご紹介したり、僕なりの考えをお伝えすることで、現在様々な病気を患われている方や運動不足を解消したい方、歩きたいけどツライから嫌だという方が、「今日から歩こう!」「歩くことが楽しくなった!」と少しでも思っていただけると僕も嬉しいです。


では早速解説していきましょう。

第一章の中の「人が老いるには、3つの理由がある」というところから。

長尾先生が言われるには、老化の原因は、

①細胞の酸化
②細胞の糖化
③ホルモンの変化

の3つに集約されるそうです。

今回はこの1番目の「細胞の酸化」についてご紹介します。

この「酸化」とは簡単に言うと体内の物質が錆びること。
食べたものが体内で消化分解されると、酸素と反応してエネルギーになります。このときに、一部の酸素が活性酸素と呼ばれる酸化力の高い酸素に変わります。
この活性酸素が細胞を錆びさせ、細胞の老化を進めるもと。
体内には活性酸素を無害化する酵素が備わっていますが、その酵素も加齢とともに減少するので、活性酸素の増やし過ぎは老化に直結するのです。


つまり、活性酸素が老化の原因ということですね。

ここで厚生労働省の健康情報サイト「eヘルスネット」で活性酸素のことを調べてみたので要約させていただきます。

ぼくたちの体はよくできていて、活性酸素の働きを阻止する物質もしっかりと作られているそうです。その名を英語で「スカベンジャー」というそうです。


日本語で抗酸化物質というもので、その働きを抗酸化力といいます。

抗酸化物質は、ぼくたちの身体の中だけでなく、ビタミン、カテキンなど食べ物にも含まれていて、こういった抗酸化物質によって活性酸素の過剰な働きを阻止しているわけですね。

活性酸素の働きを阻止できずに、活性酸素が過剰になった状態を酸化ストレスといいます。

酸化ストレスの要因としては、紫外線、放射線、大気汚染、たばこやお酒、薬剤、酸化された物質の摂取、そして、過度な運動や過度なストレスも含まれているそうです。

日頃からバランスの取れた食事、適度な運動習慣、ならびに十分な睡眠が老化予防になります。

といったような内容でした。


長尾先生も酸化を予防する生活習慣としてこう書かれていました。

適度な運動は、細胞の酸化を遅らせてくれる。ただし「適度な」というところが重要で、たとえば、マラソンのようにハードな運動になると、活性酸素が増え過ぎます。歩行くらいの軽い有酸素運動がちょうどいいのです。

とのことです。


歩くこと以外に軽い有酸素運動といえば、たとえばサイクリングや筋トレ、フィットネス、水中ウォーキングなどでしょうか。

自分に合った運動、適度な運動を習慣にすることで、いつまでも健康で若々しくありたいものですね。

ということで、今回の話は以上です。




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